2013年10月25日

支援級には支援級の悩みがある

支援級にうつって、1ヵ月半。
息子はだいぶ落ち着いてきて、新しく仲のよいお友達もできたらしい。学校が楽しいと喜んで毎日通ってくれるようになったので、親としてはうれしい限り。よかったなぁと安心していたのですが・・・。

支援級には支援級の問題があったのです。(^_^;)

うちの息子は

落ち着きがなく、見通しがたたないことに対してのやる気がもてない。
集中力が続かない。
感情のコントロールが苦手なので、怒りや悲しみの表現が大きい。
刺激されると、過剰に反応して応戦してしまう。
自分に自信がない。

この辺りが大きな特徴です。 

通常級でもこれが授業の妨げになってしまうので、大きな課題でもありました。集中力が切れると、離席や鼻歌、おしゃべりが始まってしまうのです。確かに迷惑なんですよ。他の子にしてみれば授業への集中力が、息子のせいで途切れてしまうのですから。通常級では介助の先生がいる時は、別室で対応していただいたり、廊下に出たりしてやっていました。

支援級は同じような問題を抱えている子もいるので、お互い様な中でやっているのだと思っていたのですが・・・。息子のようなタイプのお子さんもいる反面、そうじゃないタイプのお子さんもいるんですよね。

うるさいのが苦手。
大きな声が怖い。
集中力が切れやすいから、邪魔されることがつらい。

そういうお子さんにとっては、息子の存在は恐怖です。担任の先生から「息子くんの行動がつらいと思っている子がいます」という話は聞いていました。それに対して、対応として通常級のときと同じように「感情コントロールができなくなった場面やうるさくなった時は、別室で先生と授業をする」ということでやってもらうことになっていて・・・。生徒14人に対して、先生も正規担任が3人、介助が2人もいるので、そういうケアもしていただけるのをありがたいなぁと思っていたのです。

ところが、先日のこと。
ある同じクラスのお母様からお電話をいただきまして。
お子さんがやはり上記の反対のタイプで、息子のことが怖い。うるさくてつらいから学校へは行きたくないと言い出して困っていると。なんとかできないものなのかと・・・。先生にも相談したけど、埒があかないから直接お電話をさせてもらいました。

というのです。

困りました。
だって、できないから支援級にいるんですもの・・・。

なんとかしてほしいというお母様の気持ちはわかるんです。自分の子どもが苦しんでいたら、悩みを解決してあげたい気持ちも、あとからきた息子のせいで、自分の子どもが学校に行けなくなるんじゃないかという不安も。

だからといって、我が家がすぐに何か対策をできるわけでもなく。
学校内のことなので、親がどうにかできる問題でもない。
私ができることとしたら、息子の特性を説明して、それができないから支援級に来ていること。そして、長年ケアしてきているけどすぐには変わらないこと。別室へ連れて行ってもらうなどの対応をしてもらっていることなどをお話しました。すぐにできる対策は、息子を学校に行かせないことぐらいしか思いつきません・・・と。謝ることしかできないですよね。

こういうとき、他害タイプは本当に困るなぁと思います。
もちろん、自傷タイプのお子さんの親も、別の観点で困っているのだと思いますが・・・。

誰かを傷つけてしまっている。そして、落ち着くと「またやってしまった・・・」と気がつける息子にとっては、更に自分に対しての自信をなくしてしまう。
本当に悪循環なんですよね。

どうやって彼の心を支えていってあげたらよいのか、難しいです。

2013年10月17日

クールダウン

疲れたり、ストレスの強い状況に置かれると、パニックやイライラから他人を攻撃する行動がでてしまう息子。まったくの他人にはでないと思うのですが、たいてい被害にあうのは弟たち。八つ当たりというやつなのですが、やっぱり弟たちはつらいですよね。

特に次男は生意気になってきていて、口ごたえするようになってきたので攻撃しやすいみたいですね。力でねじ伏せようとして、叩いたり、乗っかったり、通りすがりにわざと踏んづけたりします。年齢の割には体が大きいので(ただいま40kg)、弟と比べると体重が倍くらい。なので、本気でやりだすとさすがにまずいので止めに入ります。次男はもちろん泣きますが、やり返してる時もあってかなり激しい兄弟喧嘩になっています。三男はまだ3歳なので、さすがにやられないですね。わざとおもちゃを取って泣かせて、憂さ晴らししてる時はありますが。(^_^;)

攻撃は、口だけの時もあります。
口での攻撃の一番の被害者は私の母です。近くに住んでいるので、毎晩一緒にご飯食べたりする関係です。そのため、ついつい小言もでてしまうし、部屋を散らかしていたら注意したりすることも。ひょっとしたら、私より口うるさいかもしれません。(笑)
そうすると、彼の怒りに触れる瞬間があって、ものすごい勢いで攻撃(いや、この場合は口撃?)が始まるんです。言語性の高いタイプなので言葉を操る能力が高いんですよねぇ・・・。大人でもぎゃふんと言わされてしまうほど、次から次へと言いつのって口撃してきます。母もあまりやられると限界がくるので「もう今日は帰る」と途中で帰宅することも・・・。

自分の気持ちをうまくコントロールできるようになってくれるとよいのですが、なかなか難しいようです。つらい時や感情的になってしまった時は、別室へ行ったり自分のベットへ行ってクールダウンしておいでと声掛けするのですが・・・。気が付いた時にはヒートアップしているので、もう自分ではコントロールできなくなってしまっていて難しい様子。

感情的になってしまう前に、なんとかクールダウンできるようになってくれると良いのですが・・・。この部分、どうしたら入っていくのかなぁ。今の息子のやり方だと家族の心がきついので、本当に難しいです。

2013年10月11日

勉強は・・・

通常学級にいた時は、宿題もたくさん出ていたし、授業にちゃんと出席さえできていれば学力の心配をする必要はありませんでした。座っていられなくても教室内にさえいれば、耳に入って記憶しているタイプなので・・・。

でも、支援級の問題の1つが学力低下なんですよね。
支援級はやはりメンタルの安定が優先になります。だから、勉強そのものの時間が少ないんです。時間割は普通級と同じく5または6時間授業です。でも、そのうち勉強に充てられているのが1日2時間程度。それも、ほとんどが国語と算数なんですよねぇ。

そうなると、どうしても足りなくなるのが社会と理科。

他の子に迷惑をかけずに授業を受けられるお子さんは、通常級で理科や社会を受けることができます。各学年に兄弟学級というクラスが設けられていて、支援級の子が普通級で過ごす時は、必ずそのクラスに訪問することになっています。なので、そこで補うことができるのですが・・・。

うちの息子は、まだ人に迷惑をかけずに授業を受けられないので、交流にも出られないんです。

難しいですよねー。
あとは自宅で親がフォローしてあげるしかない・・・。
けど、たくさんは時間をかけてあげられない・・・。

理想と現実のはざまで、悩んでしまいます。

2013年10月9日

最近の悩み

運動会も終わって、燃え尽きてます。(^_^;)
頑張ったので、その分反動が大きいのかな?とも思いますが、授業に身が入らずに集中力が切れがちだそうです。

IQは高いタイプなので、やる気さえあれば勉強の方は全く問題がないといっても差支えはないのですが、彼の場合はやる気との関係が一番重要。興味を持たないことは全然入っていきませんが、興味を持ったことへの記憶力や集中力はすごいです。今は歴史(特に戦国時代)にはまっているので、武将の名前や戦いの事。どんな人がどんな人間関係だったかなど、やたらと詳しいです。マニアになれると思います。

ちょっと前はハリーポッターでした。本も映画も楽しんでいるので、本と映画の違いを見つけて楽しんだり、「このシーンの時、だれそれがこう言ったよね」とかそんな感じで。私もかなりハリーポッターは好きな方ですが、ついていけていません・・・。

典型的な発達障害のタイプですよね。

で、彼の一番の問題はそこではなくて。
興味を持てない授業の時、集中力が切れてしまった時にでます。ふらーっと離席してしまったり、近くのお友達にちょっかいを出して嫌がられたりしてしまう。普通級でもこれが問題で、授業妨害になってしまうので教室にいられないことも多くて困っていました。支援級へ移っても、これがやっぱり問題みたいです。

生徒の人数が少ない&先生の人数が多いということもあって、どうしても彼が妨害してしまう時は別室で対応してくれているそうです。でも、彼がそういう風に騒いだりすることで、刺激を受けやすい子は応戦しようとして興奮してしまったりすることもあります。あと、逆に静かにまじめにしていたかったり聴覚過敏気味の子なんかは、授業の邪魔されたことがつらくて苦しんでいるようです。

普通級だったら周りの子の方が大人なのでさらーっと無視して授業を進めてくれるのですが、そこは支援級の問題。周りにいる子も刺激を受けやすい・反応がでやすいお子さんが多いんですよね。息子が一人で落ちていくタイプなら誰にも迷惑をかけないのですが、他害タイプなので人に迷惑をかけてしまうのがつらいです。落ち着いている時に「人が嫌がることをしてはいけない」と話をして、その時は入っているように見えるし理解はしている。でも、いざとなるとできない。そのバランスの悪さが本当に難しいなと思います。

2013年10月8日

運動会が終了

無事に運動会が終了しましたよ。
お天気も不安なく、気持ちのよいくらいの晴天で、暑いくらいでした。

当日の朝は、ずいぶん前からリクエストされていた「カツサンド」を食べて、意気揚々と出かけて行きました。カツサンドに十勝のヨーグルトドリンクを飲んで出かけるなんて、やる気満々です。(笑)

彼の出番は、ダンス、100m走、団体競技の3つです。

ダンスは前にも書いた通り、やる気があったので前日には自分でも「完璧だね♪」と言うくらいの自信でした。もちろん当日の朝も練習は欠かしません。(笑)
毎日、毎日踊り続けていたので、今回の自信はいつもの空自信ではなくて、努力に裏打ちされた自信です。今までだったら、ちゃんと頑張ったといい切れるほどの自信がないまま当日を迎えることが多かったので、朝になると憂鬱な顔をしていたものです。でも、今回は晴れ晴れとした笑顔で出かけて行ったので、親としてかなり嬉しかったです。本当に上手に踊れていましたよ。途中でちょっと間違えそうになったのですが、自分で隣の子をちろっと見て、なんとなくゴマかしていました。でも、止まっちゃうわけじゃなくて続けて踊れたので、上手にごまかせたんじゃないかな。音楽が終わった瞬間の「やった、オレ!」というドヤ顔が笑えましたよ~。

100m走に関しては、足があまり早くないので練習してもなかなか自信は持てないようです。が、今回は願掛けの意味もあって

3位までに入れたら、ファミリーマートのファミチキを買って♪
と言われたので、約束をしてあげました。1位じゃないあたりが、微妙に自信のなさを表しているかも。(^_^;)

ちなみに、100m走は頑張ったのですが、残念ながらビリでした。

団体競技もうまくやってのけたし、今回の運動会は本当に成長が見られた1日でした。
運動会の前日に、本人が先生にこう言っていたそうです。
9月にこの学校に転校してきてから、ここまでできるようになるとは思わなかった・・・

自分でも、成長を感じているのでしょうね。特別支援学級への転入は心配もあったのですが、彼に関しては当たり!だったのかもしれません。

当日は、支援級にうつる直前の担任の先生、そして過去にお世話になった担任の先生(すでに移動して遠くの学校に行ってしまっているのに!)までもが見に来て下さっていました。息子はそれがとっても嬉しかったようです。

暖かく見守ってくださっている先生方に、本当に感謝です。

2013年9月24日

とびだせ どうぶつの森

とびだせ どうぶつの森という3DSのソフトがありますよね。最近人気のあるソフトで、息子の友達も持っている子が多いです。息子もその流れにのり、6月に購入しました。最初は村長としてあれこれ頑張っていたのですが、ある時からすっかり手をつけなくなってしまったのでどうしたのかな?と思っていました。

このソフト、住民たちと仲良くしながら村を大きくしていくゲームなのですが、実は結構コミュニケーションをとることを必要としているんです。正確には双方向のコミュニケーションまではいかないのですが、息子にはそれがメンドクサイ!と感じるようになってしまった様子。村民にマメに話しかけたり、彼らの願いを叶えてあげたり、村のお店で買い物をしたりしなければゲームがすすまないんですよ。でも、彼は村で1人で魚釣りしたり、虫とりしたりして満足しているもんだから、村は大きくならないし、村民との親密度も上がらないわけです。

ある程度のところまで魚釣りや虫捕りを楽しんだら、もうあとは飽きてしまう・・・。先を読んで行動することが苦手&相手のためを思って行動することが苦手な彼には厳しいゲームだったようです。(^_^;)

今ではすっかり私の物。彼のデータで、私が村長。村は着実に発展してきています。(笑)
私が楽しいから、まいっかーと思っていたら、ここにきて彼からのご提案が・・・。

ママ、どう森さ。買い取ってくれない?
10月にでる「ポケモンXとY」の攻略本1冊で手を打つよ。
いらないなら、中古屋に売ってくる。
がーん。
私が楽しみだしたのを見てのご提案。

彼は10月にポケットモンスターの新作DSソフトが出るのを、今は心待ちにしているのです。





ポケモンのソフトを買う算段はついていたのですが、お小遣いでは攻略本まで手が回らないと嘆いていたからどうするかなぁと思っていたところだったのです。村が発展して私が嫌とは言いにくい状況なのを判断して、こういう提案をしてきたのよね。

さすがです・・・。
はい、もちろん攻略本を買うことになってしまいました。こういうところには知恵が回るのよ。(T_T)

2013年9月20日

運動会は大変だ

彼についてのいろいろはおいおい書いていくとして・・・。
日々はどんどん過ぎていってしまうので、過去の事は時間がある時にまとめて書こうと思います。

で、来月は運動会です。運動会では、毎年踊りが必ずあるんです。
動作性が低い彼にとって、踊りは苦手の1つ。というか、かなり大きな課題なのです。しかも、彼の問題はそこに複合して「プライドが高い」ということ。できないなら、できないなりに頑張ればいいと母は思うのだけど、彼の中では「できない状態で人と一緒に踊るなんて無理!」と思い込んでしまう。

できないところを見られたくないから練習に参加しない
  ↓
参加しないから、うまくならない
  ↓
みんなが上手く踊れているのを見ていると、ますます参加できない

という悪循環にはまるんですよ。

そりゃそうですよね、練習しなければ踊れるようになるわけがないんですから・・・。担任の先生にお願いして、音源をお借りして家でこっそり練習はするんです。でも、教える人が家にはいないから、私が振りつけのプリントを見ながらなんとか教えるわけです。これがまた難しいんですよね~。踊ってるところを見たことがないのに、紙に書いてあるのを見ながら踊るって。(^_^;)

去年は彼が心を許している幼なじみに来てもらって、踊っているところを見せてもらいました。そして、一緒に練習してもらって、なんとか形になって運動会には間に合わせることができました。

今年は転校したばっかりで新しい学校だから来てくれるような友達もいないし、どうするのかなぁと思っていたのですが。さすが支援級!同じクラスに5年生が4人もいるということが幸いして、お互いに励ましあいながら先生の助けをかりて、毎日ゆっくりではあるけれど練習をしていたそうです。ビデオで踊っている先生を撮影して、何度も繰り返し見ながらの練習。通常級では、そこまでの対応はなかなか難しいですもんね。しかも、選曲が彼の大好きなEXILEだったことも、やる気に後押ししてくれたようです。

今年は通常級の子どもたちに遅れを取ることなく、そこそこ踊れるようになっている♪しかも、家では練習を兼ねて、私達に披露するだけ。親の手助けなしで、頑張っているという実感は彼にとってプラスになったんじゃないかなぁと思います。